教育

【学級経営】掃除当番がうまく回る!効果がある運用と指導法

掃除当番がうまく回る!効果がある運用と指導法
まっつー

どうも、まっつーです。

学級を運営している中で、「掃除当番がうまく回らない…」掃除中にふざけてケガをしそうになった…」と悩んだことはありませんか?

掃除当番は、ただの「きれいにする作業」ではなく、責任感や協働、感謝の心を育てる大切な教育の場です。

でも、うまく運用しないと、「当番の意味がわからない」「やらされているだけ」となり、子どもたちのやる気もどんどん下がってしまいます。

実は、掃除当番をスムーズに回すには、ちょっとした工夫と仕組みづくりがカギになります。

今回の記事は、掃除当番が円滑に動く運用テクニックとその指導をわかりやすく解説します!

まっつー
まっつー

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 掃除当番が毎回うまくいかず悩んでいる
  • どうやって掃除当番を割り振ればいいか迷っている
  • 子どもが掃除当番を嫌がっている
  • 子どもたちのやる気を引き出す掃除当番の指導をしたい

この記事を読めば、子どもたちが「掃除当番って、こんなに意味があるんだ!」と納得しながら掃除をすることができる、効果的な運用方法がわかるようになります。

この記事を書いた人↓

まっつー
まっつー
管理人
Profile
【経歴】
・19年間小学校で正規教員として勤務
・退職→無職
・現在はサイトの記事を執筆・発信中

【資格】
・小学校教諭二種免許状(全科)
・中学校教諭一種免許状(社会)
・高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
・高等学校教諭一種免許状(公民)
Contents
  1. 掃除当番
  2. 掃除当番の分担
  3. 掃除当番の指導
  4. ①教室の掃除
  5. ②黒板の掃除
  6. ③廊下の掃除
  7. ④階段の掃除
  8. ⑤手洗い場の掃除
  9. ⑥くつ箱の掃除
  10. 掃除当番の指導のポイント
  11. まとめ

掃除当番

掃除当番

掃除当番とは、教室や学校のいろいろな場所を、学級の子どもたちがみんなで協力して掃除する役割のことです。

  • 人数:教室は2グループ(2班)で8〜12人、それ以外は基本的に1グループ(1班)で4〜6人
  • 担当場所:教室や廊下、階段、手洗い場、音楽室などの特別教室
  • 期間:1週間あるいはそれ以上の期間で順番に交代して当番を担当する
  • 時間:10〜20分程度
  • 時間帯:給食後(昼休みの前後)や放課後
  • その他:活動や学習の内容によって教室が汚れたときは、その都度必要に応じて掃除を行う
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掃除当番をする理由

ラズリ
ラズリ

子どもたちが「どうして掃除当番をする必要があるの?」と質問してきたら、どう答えればいいのかな?

まっつー
まっつー

私は、掃除当番を行う理由を以下の6つに分けて、わかりやすく話します。

  1. 健康を守る
  2. 心地よい学びの空間をつくる
  3. 物を大切にする心が育つ
  4. 責任感や主体性が育つ
  5. 協力する力が育つ
  6. 感謝の気持ちをもつきっかけになる

①〜⑥について、詳しく説明します。

①健康を守る

学校には、毎日たくさんの子どもたちが集まり、動き回ったり物を使ったりすることで、目に見えないホコリや汚れが少しずつたまっていきます。

これらの汚れをそのままにしておくと、カビやバイ菌、ダニなどが増え、健康に悪い影響を与えることがあります。

掃除をすることで、見える汚れだけでなく、見えない汚れを取りのぞき、清潔な環境を保つことができます。

そして、学校で生活する私たちの健康を守ることにつながりのです。

②心地よい学びの空間をつくる

子どもは、環境から大きな影響を受けます。

たとえば、教室にゴミが落ちていたり、机の上が汚れていたりすると、集中できず、落ち着いて学習することが難しくなります。

一方で、掃除によってすっきりと片づいた空間では、子どもたちの気持ちが整い、「安心して学習できる居場所」になります。

③物を大切にする心が育つ

掃除をする中で、子どもたちは教室の床や机、イス、黒板、ロッカーなど、日々使っている物に目を向けるようになります。

そして、「ここが汚れていた」「ちょっと壊れそうだった」と気づくことで、物への関心や大切に使おうとする気持ちが芽生えます。

何もせずにただ使うのではなく、「きれいに使おう」「ていねいに扱おう」と思えるようになることは、学校生活において大切な学びです。

④責任感や主体性が育つ

掃除は、「言われたからやる」のではなく、「自分が使った場所を自分で片づけること」や「自分の役割をしっかり果たすこと」につながる、自主的な行動の機会です。

また、掃除は、決められた時間に自分の役割を果たすという、小さな成功体験を積み重ねることができる大切な場面でもあります。

さらに、掃除を通して「自分のしたことがクラスの役に立った」と実感できることは、子どもたちの責任感や主体性を育てるうえで、良い影響を与えます。

⑤協力する力や思いやりの心が育つ

学校の掃除は、グループで取り組むことがほとんどです。

「この場所を一緒にきれいにしよう」という共通の目標を持ち、友だちと声をかけ合ったり、助け合ったりしながら活動する中で、協力する力が育まれていきます。

また、「ありがとう」「こっち手伝うよ」といった声かけが自然に生まれることで、人と関わる力や思いやりの心も育っていきます。

⑥感謝の気持ちをもつきっかけになる

毎日掃除をしていると、「きれいな場所が当たり前ではない」ということに気づきます。

きれいな状態を保つには、誰かが手間と時間をかけているという事実に気づけるようになるのです。

この気づきは、周囲の人への感謝の心を育てる第一歩になります。

まっつー
まっつー

掃除当番をする理由を説明することで、子どもたちは納得して取り組めるようになり、活動の質を高めることができます。

「掃除当番の指導」と聞くと、まず掃除の手順やルールを教えることを思い浮かべるかもしれません。

しかし本当に大切なのは、「どうして掃除当番をするのか?」という子どもたちの問いに、しっかりと向き合って答えることです。

この理由をていねいに伝えることこそが、指導の土台となるのです。

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掃除当番の分担

掃除当番は、主に4〜6人ほどの生活班(グループ)で行うのが一般的です。

1週間あるいはそれ以上の期間で、担当場所を順番に交代しながら、学級に割り当てられたエリアを掃除していきます。

その際、毎回先生が「◯班はここを掃除してください」と指示しなくても、子どもたちが自分で掃除場所を確認できるようにすることが大切です。

そのためには、下記のような「掃除当番表(掃除分担表)」を活用するのが効果的です。

掃除当番表(掃除分担表)
掃除当番表の作成方法
  1. 「MicrosoftのWord」や「Googleドキュメント」などのワープロアプリ、あるいはイラスト作成のアプリを立ち上げます。
  2. 円や線などの図形を使って、掃除当番表の枠をつくります。
  3. イラストACやCanvaなどのフリー素材が入手できるサイトから、掃除場所に関連するイラストをダウンロードします。
  4. 大きな円の枠の中に、ダウンロードしたイラストを貼り付けます。
  5. 貼り付けたイラスト付近に、文字で掃除場所をかきます。
  6. 小さな円の枠の中に、班の数字をかきます。文字の傾きも調整しましょう。
  7. 大きな円の枠の外側に、掃除当番表を回す方向を示した矢印をかきます。
  8. 厚紙あるいは普通紙に印刷したものをラミネートします。
  9. 教室の壁に掲示して完成です

また、掃除の担当場所で使用する掃除用具の種類や数を子どもたちに伝えたい場合は、下記のような「掃除用具表」を活用すると便利です。

掃除用具表

さらに、子どもたちが掃除用具を使う順番を守れるようにするため、「掃除用具の使用順番表」を作成することも考えられます。

しかし、そこまで細かく決めると、管理や準備に多くの手間がかかってしまいます。

それよりも、掃除場所ごとにほうきと雑巾の数を同じにそろえ、子どもたちが交互に用具を使うようにする方がわかりやすく、スムーズに取り組める傾向があります。

たとえば、「今回ほうきを使った子は、次回は雑巾を使う」といったように交代で担当する方法です。

掃除当番の指導

実際に体を動かしながら、掃除の手順やルールを具体的に示しましょう。

特に持ち上がりでない学級では、前の学年のやり方と混同して、子どもたちが戸惑うこともあります。

そのため、「この学級ではこうやって掃除するよ」という方針を明確に示すことが大切です。

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掃除当番のルール

教室や廊下、階段、手洗い場、特別教室などのさまざまな場所を掃除することになりますが、子どもたちが衛生かつ安全に活動するための共通ルールを提示します。

掃除当番のルール
  • 汚れやホコリを落とすために上から下へ(高いところから始めて低いところで終わる)
  • 汚れを掃き出す際には奥から手前へ
  • 掃除の時間は、落ち着いて掃除をする(遊んだりふざけたりしてしまうと、道具を使っている最中に思わぬ事故やケガにつながる)
  • 物を運ぶ時は両手で持ち上げる
  • 周りの友達の動きに気を配る
  • 自分で使った掃除用具は自分で片付ける

掃除当番では、自分の役目が終わったからといって、勝手に活動をやめてしまってはいけません。全員で協力して掃除をしているという意識が大切です。

自分の仕事が終わったら、グループの友達の様子を見て、手伝えることがないか考えさせるようにしましょう。

それでは、以下の場所の掃除の仕方を説明します。

  1. 教室
  2. 黒板
  3. 廊下
  4. 階段
  5. 手洗い場
  6. くつ箱

この手順をもとに、子どもたちへわかりやすく指導していきましょう。

①教室の掃除

使用する掃除用具
  • ほうき
  • 小ぼうき&小さいちりとり…ロッカーの中、棚のすき間などの小さな場所などにある細かいゴミを掃ける
  • 自在ほうき(T字ほうき)…広い面積を一気に掃ける
  • ちりとり
  • 雑巾またはワイパー(ワイパーに取り付けるシートも) ※モップを使用する場合もある
  • 水が入ったバケツ(雑巾で水拭きする場合) ※手洗い場で雑巾を濡らして固く絞る場合もある

窓を開けて換気をする

掃除の時間になったと同時に、全員が動き始める。

※窓側に座っている子どもたちが一斉に窓を開けるようにすると。スムーズに掃除をスタートできます。

学級全員で自分の机とイスを教室後方に寄せる

イスを机の上に上げて、両手でしっかり持って教室の後方へ運ぶ。

机とイスが置いてある反対側の教室前方を掃除する

①教室の真ん中から前方に向かって掃き掃除をする。

②掃き掃除をしている間に、拭き掃除をする子は手洗い場に行き(バケツに水を汲み)、雑巾を水で濡らして固く絞る。またはワイパーにシートを取り付ける。

②教室の真ん中から前方に向かって拭き掃除をする。

③教室の前方でゴミが集め、ゴミ箱に捨てる。

④つまずいて転ばないように、ほうきや雑巾(ワイパー)を教室の端に置く。

教室担当のグループ全員で机とイスを教室前方に寄せる

机を両手でしっかり持って、教室の前方へ運ぶ。

机とイスが置いてある反対側の教室後方を掃除する

①教室の真ん中から後方に向かって掃き掃除をする。

②掃き掃除をしている間に、拭き掃除をする子は雑巾をすすいで固く絞る。ワイパーの場合はそのまま。

②教室の真ん中から後方に向かって拭き掃除をする。

③教室の後方でゴミが集め、ゴミ箱に捨てる。

④つまずいて転ばないように、ほうきや雑巾(ワイパー)を教室の端に置く。

教室担当のグループ全員で机とイスを元の位置に戻す

机を両手でしっかり持って運び、元に位置に戻す。

掃除用具を片付ける

自分で使用した掃除用具は、自分で責任をもって片付ける。

雑巾を使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ワイパーを使っていた場合は、シートを外してゴミ箱に入れる。

ゴミ袋を捨てに行く&机やイスをきれいに並べる

1〜2名の子どもはゴミ箱からゴミ袋を取り出して、所定の場所まで捨てに行く。

1名の子どもはゴミ箱にゴミ袋を装着する。

残りの子どもたちは、机やイスをきれいに並べる。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

ふり返りの視点
  • 結果の確認…きれいになったかどうか?
  • 役割の自覚…自分の仕事に責任をもって取り組めたか?
  • 協働の姿勢…グループの仲間と協力できたか?
  • 主体的な姿勢…工夫や改善点があったか?
  • 心の変化…やって気持ち良かったか?

※ふり返りを行う際には、できれば口頭だけでなく、「ふり返りシート」を使って子どもたちに記入させるのが望ましいかもしれません。しかし、掃除の時間が短い生活時程の場合は、それが難しいこともあります。ふり返りシートの記入に時間がかかると、掃除後の休み時間が削られたり、掃除そのものの時間が短くなってしまったりする可能性があり、本末転倒です。そのため、学校の生活時程や学級の実態に応じて、無理のないふり返りの方法を工夫することが大切です。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

②黒板の掃除

使用する掃除用具
  • 黒板消し
  • 黒板消しクリーナー
  • 小ぼうき&小さいちりとり
  • 雑巾
  • 水が入ったバケツ(雑巾で水拭きする場合) ※手洗い場で雑巾を濡らして固く絞る場合もある

黒板消しをきれいにする

黒板消しクリーナーで黒板消しをきれいにする。

チョークをチョークボックスにしまう

チョークが少なくなっていたら、先生に伝えるか、掃除のあとに保管場所まで取りに行く。

黒板消しで黒板をきれいにする

端から順に、上から下へ拭き残しがないように黒板消しで黒板を拭く。

※黒板消しを少し傾けて使うと、チョークの粉がよく取れて、拭き残しも減ります。

チョーク受けを掃除する

チョーク受けは、小ぼうきを使ってゴミを掃き、そのあと水で濡らして固く絞った雑巾で拭く。

黒板を水拭きする

黒板を水拭きするときは、水で濡らして固く絞った雑巾で、端から順に上から下へていねいに拭く。

黒板消しをきれいにする

黒板消しクリーナーで黒板消しをきれいにする。

片付ける

黒板消しやチョークを先生が指定した場所に配置する。

雑巾を使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

※ただし、教室の掃除が終わっていない場合は、手洗いの前に手伝う。

③廊下の掃除

使用する掃除用具
  • ほうき
  • 小ぼうき&小さいちりとり
  • 自在ほうき(T字ほうき)
  • ちりとり
  • 雑巾またはワイパー(ワイパーに取り付けるシートも)
  • 水が入ったバケツ(雑巾で水拭きする場合) ※手洗い場で雑巾を濡らして固く絞る場合もある

ほうきで掃く

①ほうきで隅から中央に向かってほうきで掃き、ゴミを集める。

※廊下を頻繁に人が通る場合は、集めたゴミが散らかってしまうので、壁側に寄せる。

②集めたゴミをゴミ箱に捨てる。

雑巾(ワイパー)で拭く

①手洗い場に行き(バケツに水を汲み)、雑巾を水で濡らして固く絞る。またはワイパーにシートを取り付ける。

②端から順に拭き掃除をする。

掃除用具を片付ける

自分で使用した掃除用具は、自分で責任をもって片付ける。

雑巾を使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ワイパーを使っていた場合は、シートを外してゴミ箱に入れる。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

※ただし、教室の掃除が終わっていない場合は、手洗いの前に手伝う。

④階段の掃除

使用する掃除用具
  • ほうき
  • 小ぼうき&小さいちりとり
  • 自在ほうき(T字ほうき)
  • ちりとり
  • 雑巾またはワイパー(ワイパーに取り付けるシートも)
  • 水が入ったバケツ(雑巾で水拭きする場合) ※手洗い場で雑巾を濡らして固く絞る場合もある

ほうきで掃く

①掃き掃除は、一番上の段から始める。

②段ごとに隅から壁のある方へ向かって掃き、ゴミを集める。

③集めたゴミを下の段に落としていく。

④これを繰り返す。

⑤踊り場に着いたらゴミを集め、ゴミ箱に入れる。

※掃く時は、階段の下段の方を向くのではなく、上段の方を向く。

※掃く段より一つ下の段に片足、さらにもう一つ下の段にもう片方の足を置く。

雑巾(ワイパー)で拭く

①手洗い場に行き(バケツに水を汲み)、雑巾を水で濡らして固く絞る。またはワイパーにシートを取り付ける。

②掃き掃除と同様に、一番上の段から順に拭く。

手すりを拭く

階段を拭いた雑巾とは別のきれいな雑巾を、水で濡らして固く絞り、手すりをくるんで拭く。

※上から下へ向かって拭くと転んでしまうので、下から上へ向かって拭く。

掃除用具を片付ける

自分で使用した掃除用具は、自分で責任をもって片付ける。

雑巾を使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ワイパーを使っていた場合は、シートを外してゴミ箱に入れる。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

※ただし、教室の掃除が終わっていない場合は、手洗いの前に手伝う。

⑤手洗い場の掃除

使用する掃除用具
  • スポンジまたはたわし
  • タオル
  • 使い古した歯ブラシ

スポンジで手洗い場を磨く

水で湿らせたスポンジまたはたわしで手洗い場をこする。

※特に角や蛇口のまわり、石けん置きの下は汚れがたまりやすいので、しっかりこする。

すき間は使い古した歯ブラシで掃除する

蛇口の根元や排水口のふちなど、スポンジでは届かないところを、使い古した歯ブラシできれいにする。

水を流す

蛇口を回して水を出し、こすり落とした汚れや石けんカスを流す。

タオルで水を拭き取る

水で湿らして固く絞ったタオルで、水分をふき取る。

掃除用具を片付ける

スポンジやたわし、使い古した歯ブラシは元に位置に戻す。

タオルを使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

※ただし、教室の掃除が終わっていない場合は、手洗いの前に手伝う。

⑥くつ箱の掃除

使用する掃除用具
  • ほうき
  • 小ぼうき&小さいちりとり…ロッカーの中、棚のすき間などの小さな場所などにある細かいゴミを掃ける
  • ちりとり
  • 雑巾
  • 水が入ったバケツ(雑巾で水拭きする場合) ※手洗い場で雑巾を濡らして固く絞る場合もある

くつ箱からくつを出す

くつ箱に入っているくつをすべて出して、近くにそろえて置く。

※どのくつが、どこに入っていたのかわかるように順番に置いておくと、片付けるときに楽になります。

ほこりやゴミを取る

①小ぼうきを使って、くつ箱の中の砂やほこりを取る。

②砂やほこりを床にこぼさないように気をつけて、ちりとりの中に入れ、ゴミ箱に捨てる。

雑巾で拭く

水で濡らして固く絞り、くつ箱を拭く。

くつを元に戻す

どのくつが、どこに入っていたのか順番を確認しながら、元の場所に戻す。

掃除用具を片付ける

自分で使用した掃除用具は、自分で責任をもって片付ける。

雑巾を使用していた場合は、水ですすいでから固く絞り、乾かす。

ふり返りをする

グループで集まって、ふり返りをする。

手洗い・うがい

石鹸で手をよく洗い、うがいをする。掃除終了!

※ただし、教室の掃除が終わっていない場合は、手洗いの前に手伝う。

ラズリ
ラズリ

音楽室や図工室、家庭科室、図書室などの特別教室は、どうやって掃除をすればいいのかな?

まっつー
まっつー

教室の構造や学級の人数、そして管理する先生の考え方によって、備品の種類や机・イスの配置、数などはさまざまです。そのため、掃除の仕方や手順を決める際には、担任の先生が専科の先生や司書の先生と相談しながら、実態に合った掃除方法を一緒に考えていくことが大切です。

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掃除当番の指導のポイント

掃除当番の指導では、「掃除のやり方」だけでなく、子どもたちの心の成長を支えることが大切です。

特に担任の先生には、子どもたちが気持ちよく掃除を取り組めるように声かけをすることが求められます。

ここでは、日々の指導の中で意識したい4つのポイントを、①〜④の順にご紹介します。

①がんばりを見つけて具体的にほめる

仕上がりを見て評価するだけではなく、取り組む姿勢そのものも見てほめましょう。

  • 今日はいつもより集中していたね!
  • 一人じゃ難しいところを友だちと協力してたね!
  • すみっこのホコリまで気づいて掃除してくれたね!
  • 最後までていねいに拭いてくれて、素晴らしい!


具体的な行動をほめると、子どもは「見てもらえた」と実感し、やる気が育ちます。

「うまくできたか?」はもちろん、「どう向き合っていたか?」にも注目しましょう。

②当たり前を「ありがとう」に変える

毎日の掃除でも、「やってくれて当然」ではなく、「ありがとう」と声をかけることで、子どもたちは自分の役割に誇りをもつようになります。

  • いつも黒板をきれいにしてくれて助かってるよ!
  • 手洗い場をピカピカにしてくれてありがとう!
  • 細かいところまで掃除してくれて感謝しているよ!
  • 自分から進んで掃除に取り組んでいて感心するよ!

感謝の言葉をかけ続けることが、責任感や思いやりを育てる第一歩になります。

③掃除時間の最後にふり返る場面をつくる

掃除が終わったあとに、「今日の掃除、どうだった?」と問いかけるだけでも、自分の行動をふり返る習慣が生まれます。

  • いつもよりきれいにできた!
  • 友達が手伝ってくれてうれしかった!
  • 隣の教室の先生がほめてくれた!
  • 掃除をしたら気持ちがスッキリした!

その言葉を聞いたときには、先生が「きれいにできてよかったね」「気持ちがスッキリすると嬉しいよね」などと、子どもの気持ちに寄り添って受け止めることが大切です。

④子どもに任せる部分を増やす

初めのうちは、先生がついて指導する必要がありますが、慣れてきたら役割を子どもに任せていくことも大切です。

子どもたちの著しい成長を感じてきたら、タイミングを見計らってこう話します。

まっつー
まっつー

みんな、本当に掃除が上手になったよね!先生が手伝わなくても大丈夫なんじゃないかって思うくらいだよ。みんなはどう思う?先生も掃除に参加した方がいい?それとも、自分たちだけで進められそうかな?

子どもたちから「先生は掃除しなていいよ!」「私たちでやれるから大丈夫!」と返ってきたら大成功!より主体的に行動できるようになります。

ラズリ
ラズリ

先生から掃除の仕事を任せられると、子どもたちは「自分が一人前として認められた」と感じ、嬉しい気持ちになるよ。

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まとめ

今回は掃除当番が円滑に動く運用テクニックとその指導について紹介しました。

3つのポイント
  • 掃除当番は、健康・責任感・協働・感謝など“心を育てる教育活動”であること
  • スムーズな運用には、「掃除当番表」や「掃除用具表」などの仕組みづくりと、ルールや手順のていねいな指導が必要であること
  • 子どもたちのやる気を引き出すには、具体的にほめる・感謝を伝える・ふり返りを取り入れるといった声かけや関わりが効果的であること

この記事を読んだことで、掃除当番の運用の工夫・声かけ・具体的な指導法についてイメージがつかめたのではないでしょうか。

掃除当番を通して、子どもたちは「自分が動くとクラスが気持ちよくなる」「教室をきれいにしたら、みんなが喜んでくれている」など、自分の行動が誰かのためになっている実感を得ることができます。

これは、学力テストでは測れない“生きる力”を育てる、大切な学びの場です。

しかし、うまく回すためには、子ども任せではなく、担任の先生のちょっとした工夫と、子どもに寄り添った声かけがカギになります。

掃除が終わった後の「ありがとう」、がんばっていた姿への「見てたよ、すごかったね!」、そして掃除が終わったときの「今日も気持ちよく終われたね!」など…

そんな一言が、子どもたちの心を動かします。

今日から、掃除の時間が「面倒な時間」ではなく、「自分を誇れる時間」になるように、子どもたちと一緒に、少しずつ育てていきましょう!

まっつー
まっつー

この記事を読んでくださり、ありがとうございました。

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