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【これで安心】係活動の進め方4ステップ!

係活動の進め方4ステップ!
まっつー

どうも、まっつーです。

学級を進めていく中で、「係活動を始めたけど、全然うまく回らない…」「そもそも、どうやって係活動を進めればいいのか分からない…」とお悩みではないでしょうか?

係活動は、子どもたちがクラスの一員として役割をもち、みんなのために動く貴重なチャンスです。

しかし、ただ「係を決めただけ」ではうまくいかないのが現実です。

「決めたのに誰も動かない」「途中で放置される」「同じ子だけが頑張っている」など、どのクラスでもよくある“係活動あるある”に、頭を抱えている先生も多いかもしれません。

今回の記事では、係活動をスムーズに進めるための流れやポイントをわかりやすく解説します!

まっつー
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この記事は以下のような人におすすめ!

  • 係を決めたあと、子どもたちが動かなくなるのが心配…
  • 係が続かない・途中で止まるのを防ぐ方法ってある?
  • 楽しくて意味のある係活動にするコツが知りたい!

この記事を読めば、子どもたちのやる気を引き出しながら、係活動が自分たちの手で動き出す学級をつくることができるようになります。

子どもたちが「自分の係、楽しい!」「もっと工夫したい!」と思えるような学級を目指して、今日からすぐにできる第一歩を一緒に踏み出しましょう!

この記事を書いた人↓

まっつー
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管理人
Profile
【経歴】
・19年間小学校で正規教員として勤務
・退職→無職
・現在はサイトの記事を執筆・発信中

【資格】
・小学校教諭二種免許状(全科)
・中学校教諭一種免許状(社会)
・高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
・高等学校教諭一種免許状(公民)

係活動を始めよう

【特別活動編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説の72ページには、以下のように示されています。

さらに,活動予定やお知らせを掲示できる「係活動コーナー」の設置について,学校や学年として共通理解を図りながら取り組むことも大切である。

ここでの重要なポイントは…

学校や学年として共通理解を図りながら取り組むこと

つまり、「学級だけで完結するのではなく、学校全体や学年として共通理解を持ちながら取り組むこと」です。

たとえば、「どのような係活動が望ましいのか?」「活動の目的やねらいをどう伝えるか?」「活動時間や支援の仕方をどうするか?」などを、学校や学年であらかじめ共有しておくことで、子どもたちへの指導がブレずに安定します。

また、学年をこえて異学年での交流や、他クラスの活動から学ぶ機会も生まれ、子どもたちの視野や意欲がさらに広がるきっかけにもなります。

その代表的な方法として、「係活動コーナー」の設置が紹介されています。

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係活動の進め方

係活動が始まると、子どもたちの学級生活は一気ににぎやかになります。

しかし、ただ係を決めただけでは、意味のある活動にはなりません。

  • 計画:どんなことをしたいか?
  • 実行:どうやって進めていくか?
  • ふり返りや改善活動してどうだったか?

これらの「問い」を持ちながら取り組むことが大切です。

係活動を進めていう上で必要なSTEP1〜4を説明していきます。

STEP1:活動計画を立てる

係が決まったら、すぐに活動を始めるのではなく、まずは活動の計画と内容をしっかり考えるところからスタートします。

ここを丁寧に行うことで、係活動が長続きし、子どもたちが自分の役割に責任とやりがいを持てるようになります。

係のメンバーが集まって、以下の内容を一つずつ考えていきます。

  • この係では、どんなことをしていきたいか?
  • 活動はいつやるのか?
  • だれが何を担当するのか?
  • どんな道具や準備が必要か?

最初に考えがバラバラでも、お互いにアイデアを出し合うことで、「それ、いいね!」「こんなやり方もあるよ」と自然と内容が深まり、徐々に形になっていきます。

例えば、レクリエーション係なら、「月に2回クラスのみんなが楽しめるレクを開こう」「雨の日でもできる遊びをいくつか用意しておこう」など、活動の回数やタイミング、内容をできるだけ具体的に決めていくことが大切です。

このように、「思いつきで動く」のではなく、「計画を立てて動く」ことを経験することが、子どもたちにとって大きな学びになります。

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STEP2:係のポスターを作る

係活動を始めたら、「自分たちの係はどんな活動をしているのか」が学級のみんなにわかるように、ポスターでまとめて掲示しておくととても効果的です。

ポスターには、次のような内容を整理して書くと見やすく、わかりやすくなります。

  • 係名
  • メンバーの名前
  • めあて
  • 仕事の内容
  • 日程(予定)
  • 使う道具
  • 準備するもの

ポスターはただ文字だけでまとめるのではなく、イラストを入れたり、色を分けたり、見出しを太くしたりすることで、みんなの目を引きやすくなり、楽しい雰囲気も伝わります。

このようにして完成したポスターを教室の壁や廊下に貼ることで、「私たちはこんな活動をしているんだ」という誇りや責任感が生まれます。

自分たちの活動が見える化されることで、子どもたち自身の意識も高まり、より積極的に取り組むようになります。

STEP3:実際に活動する

ポスターが完成したら、いよいよ係活動のスタートです。

ここからは、子どもたちが自分たちで考えた計画をもとに、実際に動き出す段階になります。

実際に係活動を進めていくポイントは、①〜④の4つあります。

①学びのチャンスを生かす

最初からすべてがうまくいくわけではありません。

予定していたことができなかったり、思っていたより準備に時間がかかってしまったり、ちょっとしたトラブルが起こることもあるでしょう。

でも、それこそが大事な学びのチャンスです。

うまくいかなかったときには、「次はどうすればいいかな?」「ほかのやり方はないかな?」と、子どもたちが考え直すことができれば、それは大きな成長につながります。

②新しいアイデアや気づきを生かす

活動していくうちに、「こうやったらもっと楽しくなるかも!」「こうすれば友達も巻き込めそう!」というような新しいアイデアや気づきが生まれることもあります。

そのときには、最初の計画にこだわらず、柔軟に活動を変えたり、工夫を加えたりしていくことが大切です。

係活動は“完成された形”に合わせるものではなく、子どもたちの手で少しずつつくり上げていくものなのです。

③係活動コーナーの設置

教室あるいは廊下や学年共同スペースに「係活動コーナー」を設けると、より活動が“見える化”されて効果的です。

そこに活動予定表やポスター、お知らせ、感想カードなどを掲示しておくことで、子どもたち同士が自然と情報を共有しやすくなり、自分たちの活動に対する意識も高まります。

④先生の役目=応援するサポーター

先生の役割は、「ちゃんとやっているか?」と監視することではありません。

子どもたちの小さな挑戦や工夫を認め、そっと背中を押してあげるサポーターであることが何よりも大切です。

うまくいったことだけでなく、うまくいかなかったことにも「それもいい経験だね!」「次からどうしようか?」と声をかけてあげることで、子どもたちは安心して次の一歩を踏み出せるようになります。

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STEP4:ふり返りと改善をする

学期末には、係ごとにグループになって話し合いの場を設けましょう。

  • どんなことがうまくいったか?
  • 思うようにできなかったことは何か?
  • 次に活動をするときは、どう変えていきたいか?
  • 次の学期でメンバーが交代した時に、伝えたいことはあるか?

ただ反省するだけでなく、前向きに「次はこうしてみたい!」と考えることがポイントです。

ふり返りの内容は模造紙に書いて発表したり、タブレット端末などで情報をまとめたりすると、学級全体で共有しやすくなります。

また、他の係のふり返りを聞くことで、「そんなやり方があったんだ!」「自分たちにも取り入れてみたい!」といった新たな発見が生まれることもあります。

「ありがとうカード」の交換

おすすめしたいのが「ありがとうカード」の交換です。

係のメンバー同士、あるいは学級全体で「○○をしてくれてありがとう」「いつもがんばっていたね」など、感謝の気持ちを言葉にして伝え合うことで、子どもたちは達成感や喜びを実感することができます。

このような言葉のやりとりは、子どもたちの人間関係を深め、学級の雰囲気をよりあたたかくする効果もあります。

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まとめ

今回は係活動をスムーズに進めるための流れやポイントについて紹介しました。

3つのポイント
  • 活動を始める前に、しっかりと計画を立てること
  • 活動中は、子どもたちのアイデアや変化に柔軟に対応すること
  • 活動が終わった後はふり返って、次に生かすこと

この記事を読んだことで、子どもたちが自分の役割を理解し、自分から動ける係活動の進め方がわかるようになります。

また、係の仕事を「教え込む」のではなく、子どもたちの力を引き出すサポーターとして関わる視点を持てるようになります。

大切なのは、完璧にやることではありません。

小さな一歩でも、子どもたちが「自分でやってみた」「友達と協力できた」「次はこうしたい」と思えることが、係活動の本当の価値だと思います。

子どもたちと一緒に、前向きで楽しい係活動を進めていきましょう!

まっつー
まっつー

この記事を読んでくださり、ありがとうございました。

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